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2022-03-28

高品質な「ファスト・ワン・マイル」を提供する 一亩田グループとDENBA株式会社が戦略的事業提携契約締結のお知らせ

この度、2022年3月22日、中国一亩田有限公司とDENBA株式会社は事業提携に関する合意書を締結しました。今後、二社共同で合弁会社を立ち上げ、お互いの強みを活かしながら、世界をリードする鮮度保持技術を中国国内でも普及させ、中国の農業産業インフラをグレードアップさせ、フードロス問題に新しい打開策を提供し、農村経済発展に助力する事を目標としています。契約締結時には、一亩田グループのCEO邓锦宏、日本DENBA株式会社の代表取締役 後藤錦隆等が調印式に参加しました。



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中国では、農産品の冷蔵・鮮度保持・流通プロセスが不十分なために、毎年約30%のフードロスが発生しています。このロス率は、コールドチェーンが発達している先進国の3~5倍だと言われています。尚、生鮮食品のシェルフタイムが短いため、返品、売れ残りを破棄する現場があります。原産地から収穫された食材の鮮度保持の向上は、農家の収入増加及び農村の経済発展に大きく貢献すると言えます。

今回の事業提携は、原産地に根付き、「ファスト ワン マイル」(最初の1㎞)の実現をコンセプトとしています。国際的な先進技術を取り入れ、中国の農産品流通貿易に助力出来る事業となり、両社の共同の願望である農村、農業を発展させることに向けて、新しい一歩を踏み出しています。

 

原産地での鮮度保持インフラ建設は中国国策において重要であり、『第十四回 五年計画―農業農村現代化改革構想』をはじめ、2022年中央政府第一号文書等に言及されています。また、2021年中国農業部は「農産品原産地の鮮度保持施設の全面建設に関するお知らせ」を公表し、農村経済発展とインフラ建設の重要性を強調しました。

国内有力の農産品B2Cプラットフォームとして、一亩田は長年にわたりIT情報技術を用いて農産品の流通・取引効率化に力を入れ、農村・農業振興に数多くの貢献をしています。現在、一亩田のネットワークは全国2800個の県(村)をカバーしており、3800万を超える登録者を持っています。更に、全国数十個の都市の農業卸売市場に拠点を抑え、O2O(オンラインto オフライン)の代理販売モデルを実践しました。川下の消費者、流通ルートを手に入れ、一亩田は農産品販売の「高速道路」を開拓してきました。

2021年から、川上である原産地との繋がりを強化し始め、一亩田グループは広西で橘とオレンジの原産地で貯蔵倉庫を建設し、ビッグデーター分析、IT技術による市場ニーズ予測、商品流通・販売を最適化することによって、農産品の付加価値を最大化して農民の収入増加に貢献しています。一亩田グループは広西省でいくつかの柑橘現地倉庫を建設し、2022年1月から2月まで、この流通システムを介して200万キロ先での、柑橘類を販売した実績が出来ました。

原産地の鮮度保持施設の建設は、商品の標準化、鮮度保持による品質向上以外、商品のオフシーズン販売(鮮度保持技術による、旬という制限を超えるビジネスモデル)も大きな試みである。従って、世界でリードする鮮度保持技術の持ち主DENBA株式会社と提携し、全国各地の現地倉庫にDENBA鮮度保持装置を導入することによって、果物の貯蔵期限を延長し、相場を見ながら出荷調整し、商品の付加価値を最大化にすることが可能となります。